9.パスコントロールとファイナルタイム

 ナビゲーターがドライバーに伝えるのは今まで説明した「道」の説明と、

 これから説明する「アベレージ」、「ファイナルタイム」があります。

 車を速く走らせる以外に非常に重要なドライバーの仕事の1つとなりますので、

 ナビゲーターからの指示をしっかりと把握できるように理解してください。

 

 ナビゲータは進む道の形状と共にオフィシャルから与えられた指示速度を

 ドライバーに伝えてきます。ドライバーは伝えられた速度を基準に、

 その速度で運転することになります。

F-ROMの場合

    右の3段ある表示部の一番上に

    ファイナルタイムが表示されます。

 

    どのラリーコンピューターも必ず、

    ファイナルタイムを示す表示窓が

    あり、それを基準に走行します。

 速度変更地点「パスコントロール」と「ファイナルタイム」

 

  オフィシャルから与えれる「指示書」に「PC」(パスコントロール)という

  指示が記載されています。この「PC」の指示のあるコマ地図の地点から、

  指示された速度で走行することになります。

  この指示速度のことを「アベレージ」(アベ)と言います。

  このオフィシャルから与えられた指示速度に対して、早いのか遅いのか?

  その時間差のことを「ファイナルタイム」と言います。

  ファイナルタイムは指示速度に対して早く走りすぎているのか、

  遅く走っているのかを示すタイムです。

  ラリーコンピューターはオフィシャルからの指示速度を入力すると

  自動でこのファイナルタイムを算出しリアルタイムで表示します。

  このラリーコンピューターのファイナルタイム表示が、常に「0」に近づくように

  車を走らせることになります。

 

 ナビゲーターの読み上げ

 

  実際にPCの地点(コマ地図)に来た時にナビゲーターからどう伝えられるのかを

  先ほどまで地図の読み上げで使用したコマ地図で見てみましょう。

  (コマ地図NO.3からアベ45km、コマ地図No.4からアベ40kmの指示の場合)

 

 @コマ地図NO.3

 

 ナビの読み上げ方例

 「1.59km先の信号付き十字路を右、交差点より少し左手前にガソリンスタンド」

 「ここからアベ45kmです」

 

 ドライバーとして・・・・

 このように道の形状の他にその地点からのアベレージを伝えてきます。

 おおよそその程度のスピードを維持するように走りますが、

 アベレージ通りかどうかは、ナビゲーターが指示をくれるはずです。

 Aコマ地図NO.4

 

 ナビの読み上げ方例

 「2.08km先のT字路(突き当たり)を左、奥にカーブミラー」

 「ここからアベ40kmです」

 

 ドライバーとして・・・・

 PC地点での伝えられ方はこのような感じで何処も同じです。それ以外に、

 実際に早いのか遅いのかをナビゲーターが伝えてくれますので、

 その指示に従って運転することになります。

 その段階で早いのか遅いのかを伝える方法は、ナビゲーターと相談すると

 良いでしょう。一般的にはナビゲーターがドライバーをコントロールする要領で、

 「ファイナル10秒先行、少し落として」、「遅れてるから少し飛ばして」のような感じで

 伝えられると思いますが、ナビゲーターに余裕がない場合はラリーコンピューターを

 チラッと覗いてそれを参考に走ったりもします。(運転中なので見すぎると危険です)

 左の写真のようにドライバー用のファイナルを示すインジケーターを別に付けられる

 ラリーコンピューターもあります。

 

 次は指示速度を守っているかどうかをオフィシャルがチェックする地点、

 「チェックポイント(CP)」ついて説明します。

                             

 

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