13.オフィシャルからの指示書

指示書

 

指示書拡大画像

 

  ラリーに出場する時、オフィシャルから渡される書類に、先ほどまでに説明した

 コマ地図以外に「指示書」があります。この指示書には、オフィシャルからの

 指示速度やオフィシャルの試走条件、オドまでの距離、その他ラリー中の情報が

 記載されています。ラリーはこの「指示書」にしたがって、コマ地図を

 走ることとなります。ここからは指示書の意味を内容に沿って説明して行きます。

 

 指示書にの内容

 

  @試走時の天候や車両の状況

  Aスタート時刻(再スタート時刻)

  BODCPまでの距離

  C速度変更地点(PC)

  D時間走行区間

  Eノーチェック区間

 

 ラリーによって若干ことなりますが、おおよそ上記の6つの項目が記されています。

  ナビの必需品コーナーのバインダー

  コマ地図と指示書を挟む為の物です。

  

 

 

 実際にはラリー会場でオフィシャルから

 渡された指示書の内容をコマ地図に

 写してコマ地図だけを見れば全てが

 判るようにします。

 

 ラリーの受付を済ませると指示書と

 コマ地図を主催者から渡されますので、

 ナビは指示書の内容をコマ地図に

 写す作業を行います。

 基本的にラリー中はこのコマ地図だけを

 見て走行することになります。

 では、番号順に説明していきましょう。(指示書拡大画像

 

 @試走時の天候や車両の状況

  ODCPの説明でも記載しましたが、空気圧の違いや路面の状況により

  車に表示される距離は変わってきます。ラリー当日の天候と試走車の走った

  天候が違えば若干距離が違って出てくるのでナビゲータはこれらを参考にします。

 

 Aスタート時刻

  ほとんどのラリーはここに1号車(ゼッケン1)のスタート時刻が書かれています。

  自車のスタート時刻はゼッケンにより変わってきます。間違えないようにしましょう。

 

 BODまでの距離

  これは前回紹介したOD地点までのオフィシャル車両の距離になります。

 

 C速度変更地点(PC)

  速度変更地のことをPC(パスコントロール)と呼びます。

  ここに記載されているコマ地図から走行速度が変わります。

 

 D時間走行区間

  こちらもCの速度変更地点に近いものですが、速度で示されているのではなく

  所要時間で指示されています。

 

 Eノーチェック区間

  以前少し説明しましたが、指示速度に対して早く走っているか遅く走っているかを

  オフィシャルがチェックする地点「CP」が何箇所か設定されます。

  しかし、ラリーは一般道を使用するので交通の流れを妨げることがないように、

  交通量の多い道路では「CP」を設定せず交通の流れに乗ってすみやかに、

  移動させることがあります。ここでは早い遅いは交通によって左右されてしまうので

  この区間はCPは設置してませんよ。と教えてくれている区間のことです。

 

     ラリー中はこの指示書とコマ地図を交互に見ていると見にく走行している車内で2つを見ることは不可能なので、

     指示書の内容をコマ地図に写してコマ地図を見れば、全ての指示と走行路が判るようにします。

     次の項ではどのようにコマ地図に書き写すのか、また間違えにくいコマ地図の作り方をご案内します。

 

                             

 

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