7.日本国内のラリー用地図

国内ラリーのコマ地図

 

 コマ地図内の意味

  @コマ地図NO

  A進行方向を示した矢印

  B交差点や分かれ道にある目標物

  C距離 (前NOのコマ地図からの距離)

  Dその他 注意事項

 

 

コマ地図内の記号(目標物)の意味

 

   

    信号     道路標識    停止線

   

  カーブミラー   道路標識    バス停

   

    石碑      石垣    ガードレール

   

    民家       橋      トンネル

   

    ダート     線路      信号名

   

  ガススタンド    交番    電話ボックス

   

   目標物      電柱      オドCP

   (オドメーターCPについては後ほど説明します。)

 

 日本国内ラリーで使用される「コマ地図」を理解しよう!!

 

  ラリーは今までにも説明した通り、一般公道で開催されるモータースポーツです。

 走行距離はそのイベントにもよりますが、150km以上ありサーキットと違い、

 交差点や分かれ道などがあり、どのように走るのかを全て覚えることは、

 地元の人間でもない限り、かなり難しいことになります。

 その為に、走る道のりを示した地図が主催者から与えられます。

 ナビゲーターはその地図を見て道順をドライバーに伝えることになります。

 ラリーの結果表を見ると「リタイア」という結果を目にすることがありますが、

 これは、車両のトラブルやドライバーが車を壊してしまう以外に、

 ナビが地図を伝え間違えた結果、ミスコースしチェックポイントと呼ばれる

 主催者の計測地点到着予定時刻に大幅に遅れてしまいタイムオーバーとなり

 リタイアとなってしまうケースもあります。

 このように地図読みはラリーに於けるナビゲーターの重要な仕事の1つとなります。

 

 主催者から与えられる地図・「コマ地図」とは?

 

 与えられる地図ですが、実際にどのような地図が与えられるかというと

 皆さんが普段見ているロードマップと違い「コマ地図」と呼ばれる地図になります。

 コマ地図とは、以下の5つの要素で構成された地図になります。

 

 @コマ地図NO

 A進行方向を示した矢印

 B交差点や分かれ道にある目標物(看板や標識など)

 C距離(総走行距離や前NOのコマ地図からの距離)

 Dその他 注意事項(ミスコース注意など)

 

 実際のコマ地図のイメージは左のような感じの地図になります。

 イベントの主催者により若干違いがありますが、

 記載されている内容は同じになりますのですぐに理解できるはずです。

 

 地図は進行方向に対して下から示されいます。下から矢印の方向に向かって

 走行します。

 

 

 コマ地図内の記号の意味

 

   左にあるのがコマ地図内に出てくる記号ですが、主催者や開催場所によって

  特殊な記号が出てくる場合があります。その際は主催者にお問い合わせください。

  国際ラリーのMAPや記号は後ほど紹介します。記号こそ大きく違いますが、

  コマ地図を利用してゴールを目指す点は、国内ラリーも国際ラリーも同じです。

 

  「左の記号と記載されている距離付近に来た時に、矢印の方向に進む!」

  これだけ理解していればコマ地図で指定ルート通りに走行することが可能です。

 例

 

 例 (左記24図に差し掛かる時)

 

 23図より890m先に24図が出てきます。

  ( 24.88km - 23.99km = 890m )

 24図の左コーナーの右側に

 「カーブミラー」があります。

 その交差点を右方向に進みます。

 道の形状が解りにくい為か、

 「ミスコース注意」と注意事項あり。

 

 おおよそこんな感じになります。

 この地点を通過したら、そこからまた

 次のNOのコマ地図へと向かい

 同じような感じで矢印の方向に

 進んで行きます。

 

  このコマ地図は初めて見ると難しそうに見えますが、

 非常に単純な形状や目標物、また距離で構成されている為、

 通常のロードマップを見て走行するよりも遥かに簡単に走行することができます。

 実際にラリー競技中の200km程度の道のりを全てこのコマ地図を利用して

 走る訳ですし、走行スピードが高いラリーでも同じコマ地図です。

 逆に考えると難しい訳がないのです。

 

                             

 

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